事業計画は「仕組み」「お金」「行動」の3要素が揃い、実行されることで成功に近づきます。どんなによいビジネスモデルがあり、どんなにたくさんお金があっても、行動しなければ事業は動きません。この行動はただ計画を立てるだけでなく、必ず振返りの時間を設けなければなりません。PDCAを回す仕組みを導入し、予実管理は怠らないようにしましょう。

もくじ
Step1 全体スケジュールを決める

(行政書士)
そうです!今まで作成してきたプランを実行しなければ、何も意味がありません。
いよいよ、出来上がってきたプランを実行に移す段階までになりました。スタートアップ企業の場合は、少人数で始まることが多いと思いますが、全員でスケジュールを把握し、また役割分担することが大事です。
まずは、大きな枠でスケジュールを作成しましょう。週別や月別ぐらいで作成するのがよいです。とにかく、事業が円滑に運営できるまでや軌道に乗るまでゴール地点を決めて、そこまでのざっくりとした計画を立ててみましょう。それができた後に、こまかくやるべきことをリストアップしていきましょう。
この時に役に立つ考え方が「6W2H」です。「誰が」「いつまでに」「どのように」といった観点で整理するために、8つの疑問詞「Who」「When」「Where」「What」「Whom」「Why」「How」「How much」を活用しましょう。
Step2 期限と担当者を決める
行動計画を立てる際に役に立つのがガントチャートです。担当者とやるべきこと、そして期日を具体的に落とし込んでいきます。この表を使用することで、チームで活動する際には責任者が明確になることや、進捗確認にも役に立ちますね。

(行政書士)
最近では、無料でダウンロードできるアプリやソフトも多数出ていますので紹介します。
Jooto
Jooto https://www.jooto.com
対応OS:Windows、Mac、Android、iOS ※4人まで無料
Redmine
Redmine https://redmine.jp
対応OS:Windows、Mac、Android、iOS
Elegantt for Trello
Elegantt for Trello https://elegantt.com

対応OS:Windows、Mac
Step3 振返りの時間を仕組みに落とし込みましょう
PDCAとは
事業をスタートさせた後は、実施状況と事業計画の間でズレがないか、またズレがある場合にはその原因を知り対策を打たなければなりません。

(行政書士)
「計画通りに行くことなんてない!だから計画なんて虚無だ!」なんていってる場合ではありませんよ
この予実管理・対策立案・改善に役立つのがPDCAの考え方になります。
- Plan 計画
- Do 実行
- Check 評価
- Action 改善

せっかく事業計画書を苦労して作成するわけですから、計画の評価は数字に基づいて行いましょう。ここで作成した予算と結果を比較しながら目標達成率を出して評価します。そして、何が良かったのか・悪かったのかを客観的に把握し、事業を軌道にのせていくことが大切です。
PDCAをまわす仕組みを作りましょう

PDCAって大事なのはわかっているけど、なかなか回せないですよね…

(行政書士)
振返りの時間を仕組化してみましょう!
PDCAを回そう回そうと思っても、いつもいつも後回しになっていませんか?もし、そうであってもなくても、計画を振り返る時間を強制的に仕組み化することは、事業を発展させる上で重要になります。例えば、以下のような計画をあらかじめ立てておきましょう。
- 朝礼で昨日の成果を報告する
- 毎週○曜日に帳簿をつけ、1週間を振り返る時間を作る
- 月末に1ヶ月の成績及び進捗を振り返る時間を設ける
- 月に一度は全体でミーティングをする
- 新商品発表会をする
- 半年に一度は外部の方(投資家等)にプレゼンする
企業は報告会社や発表会をイベントのように行うこともあります。そういった際には、外部の方を招待することもあり、またそうすることで緊張感あふれる場になります。年に数回でも外部の方から評価をしてもらえるとよいでしょう。
報告の場があると必ず「振返り」をし、また「改善案」を強制的に提示することにつながります。この仕組みは必ずあらかじめ計画にしてください。
まとめ
以上、事業計画書における行動計画の作り方について説明いたしました。せっかく立てた計画が机上の空論、絵に描いた餅にしないためにも、必ず行動計画を立てましょう。行動計画を作る際には「6W2H」を意識しましょう。そして、その計画が進捗通りかどうかを評価する時間を定期的に設けましょう。PDCAを回しながら、事業を軌道に載せていきましょう。
事業計画書って、こんなことまで盛り込むものなのですね…!