なんとなく上手くいかない理由を世の中のせいにしていませんか…?もし、現状を改善されたいと思うのであれば、現状をきちんと知った上で目標を再設定し、それが実現できるようにビジネスの方向性を少しだけ変えなければなりません。本編では、そのための思考法をご紹介します。
まず、現状をきちんと把握してみる
何事も改善を試みる際には、「現状を把握する」と言うことは大変重要です。もし今、「なんとなく自転車操業が続いている」、「なかなか思うように利益が上がらない」、そう感じている方はきちんとした方法・自分自身の目で現状を把握していますか?
「ドンブリだけどなんとなく把握している」「全て税理士さんに任せている」「自分自身のことは自分がよくわかっている!」自転車操業から抜け出したいのであれば、この考え方は今すぐやめてください。
現状の把握する方法は1つです。数字をまとめることです。もし、今月はまだ記帳していない、と言う方や税理士さんにお任せしている方は今すぐ記帳・帳簿情報の入手を行ってみましょう。

(行政書士)
例えばダイエットでも、成功のためにはまず現状を知ることが大切です。現在の基礎代謝、運動量、日々の摂取カロリー、お酒の量を知らずして持続的なダイエットが成功しないのと同じことです。
損益分岐点から現在の目標数値を確認する
きちんと根拠に基づいた「売上目標」はきちんと設定できていますか?売上目標を設定する上で、大事なことは「損益分岐点」を正しく把握することです。損益分岐点は、変動費と固定費、そして商品の平均単価によって求めます。先ほど帳簿情報を入手したのは、損益分岐点を計算するためです。

損益分岐点は企業のフェーズごとに変化します。例えば、人の雇用による人件費の変化、値下げ競争で平均単価の低下、融資によって返済金の発生等によって変わります。自転車創業になっている根本的な原因の一つに、売上目標の設定が甘いことが挙げられます。
もし、販促費をかけたり値下げをせずに売上をこれ以上増やすのが困難な場合は、固定費を下げることを検討しなければなりません。大事なことは、あなたの利益を圧迫している要因を正しく把握することです。
今できることをPick Upしてみましょう。

(行政書士)
自転車操業を抜け出すために、戦略の方向性を検討してみましょう!
まず、利益をあげるための4つの要素について説明します。
<計算式> 利益 = 売上高 ー 費用
売上を上げるためには ①価格を高くする ②販売数量を増やす
費用を下げるためには ③変動費を減らす(原価を下げる) ④固定費を減らす
利益を構成しているのは、①価格を高くする ②販売数量を増やす ③変動費を減らす ④固定費を減らすの4点です。これらを組み合わせながら、戦略を構築し利益が出る体制に変えていく必要があります。
販売数量を増やすために販路を拡大したり、広告を売ったりすればそれだけコストはかかります。また、人件費を減らすなどして固定費を減らした場合には、今度はその人数や労働時間で同じだけ成果が出せるのかを慎重に確認しなければなりません。現状をやり方を変化させると言うことは、固定費と変動費の構造も変化します。ベストな状況を導き出してください。
<戦略の方向性のマップ> ※メーカの場合 一例

まとめ
何かを改善しようと思う時、最も大切なことは現状を正しく知ることです。現状を正しく把握した上で課題を見つけ、解決策を講じましょう。まずは、ご自身のビジネスの損益分岐点を把握し、今までの目標が適切に設定されていたかを知る必要があります。その上で、売上を上げること・コストを下げることをコントロールしながら利益の最大化をはかってみてください。
(行政書士)
「なんだ、つまらない。こんなこと聞きたいんじゃないんだよ」と思って、戻るボタンを押そうとしているそこのあなた!その心構えをなおさずして持続的な経営はあり得ませんよ。