起業して自分の裁量で働きたい!今より収入UPしたい!成功したい!!
そう漠然と思っていても、何をしたらよいか分からず前に進めない方も多いのではないでしょうか。セミナーに参加しようにも、こんな“ふわふわ”している状態で参加してもいいものなの?そもそも、起業のアイディアはどこからえればいいの?
本編では、あなたのフェーズに合わせて今やるべきことを解説したいと思います。

もくじ
第1フェーズ:まだアイディアが漠然としている状態
どのような状態か
いつか創業をしたい!そう思いつつも、まだアイディアが漠然としていない状態にある方はまだまだ初期フェーズです。自分のアイディアに自信が持てず、なかなか行動に移せていないのではないでしょうか・・・?
今、何をすべきか
まずは、あなたの強みを把握しましょう。例えば、趣味や仕事で習得したスキルはありますか?思いつくだけ列挙してみましょう。そこには「共通のテーマ」は何かないでしょうか?それは、あなたの「専門分野」と言える武器になるはずです。
- 「強み」×「市場」で事業のコンセプトを見出してみましょう
高齢化社会
ネットスーパー
単身世帯の増加
SNSの流行
移動販売の台頭
安否確認フードデリバリー
スーパーの惣菜部門とのコラボ
料理婚活の主催
「映える料理」教室

(行政書士)
あなたの強みと市場機会を掛け算して、どんどんアイディアを出してみてください!
初めから「これだ!」と決めつけるのではなく、たくさんの創業アイディアをあげてみることが重要です。その中から、実現可能かつ市場可能性が感じられるものを選び、イメージを膨らませていきましょう。
有効な思考法!「SWOT分析」
先ほどの掛け算のアイディアから、何となく見えてきたらさらにアイディアを深めていきましょう!そのために有効なツールが「SWOT分析」になります。SWOTとは「強み(Strengths)」「弱み(Weakness)」「機会(Opportunities)」「脅威(Threats)」の頭文字を撮ったものです。
- (企業の内部環境)強み・弱み
- (企業の外部環境)機会・脅威
まず、上記の4つの視点で整理してみましょう。

あ(注意点は、客観的な視点で挙げてみましょう。「単語」の羅列ではなく「文章」で描きましょう。また、内部環境と外部環境しっかり意識してください。うっかりしていると、「脅威」に「弱み」を書いてしまわないようにしてください)
4つの要素が挙がったら組み合わせて打ち手の方向性を具体化してみましょう!検討するポイントは以下の4点です。
- 自社の強みを活用して市場の機会を取り込むための打ち手は?
- 自社の強みで市場の脅威を回避するためにはどのような対応策があるか?
- 自社の弱みで市場の機会を逃さないためにはどうしたらよいか?
- 自社の弱みで市場の脅威で攻撃されないよう対応策はないか?


(行政書士)
どうでしょうか?かなりイメージが深まってきて、何となく起業に対する勇気も湧いてきたのではないでしょうか?
考えに煮詰まったら・・・
- 「創業セミナー」への参加
→アイディア発掘を目標としたものに参加しましょう
セミナーは商工会議所やコンサル会社が主催となって行われています。地方自治体主催のものもたくさんあります。「目的」が細かく設定されていることが多いので、今のあなたに合うテーマのセミナーに参加してみましょう。

(行政書士)
第一ステージの最終目標は事業のコンセプトを決めましょう!とにかくどんどんアイディアを出すことがポイントです!
第2フェーズ:やりたいことが明確になってきた段階
どのような状態か
始めたい事業のコンセプトは決まってきたものの、まだ詳細な内容までは詰めていない状態の方はこのフェーズに該当します。やりたいことがだいぶ見えてきたけれども、いまいちアイディアの深め方がわからない方はこちらを参考にしてください。
今、何をすべきか
事業コンセプトをもとに、具体的にあなたの事業(商品・サービス)を世に出すための具体的な方法を考えてみましょう。その際には、前に行った「SWOT分析」で出してみた「打ち手」を意識し矛盾の内容に詳細を考えてみてください。
有効な思考法!「6W2Hの枠組みを意識して計画を立てる!」
何をしたら良いか明らかにするために、「6W2H」の枠組みを意識しながら計画を立てることが有効です。事業を動かすために、具体的なレベルにまで細かく設定することは重要です。「6W2H」を考える時もただ「単語」をあげるだけでなく文章で書くことを意識しましょう。
- Who(誰が)・・・あなたが
- When(いつ)・・・実施時期や頻度
- Where(どこで)・・・エリア市場、Web or 実店舗
- What(何を)・・・商品、広告
- Whom(誰に)・・・ターゲット、顧客、性別、年齢増
- How(どうやって)・・・計画を実行するための手法、機材
- How much(いくらで)・・・予算・費用
- Why(なぜ)・・・計画実行の最大の目的

(行政書士)
6W2Hは一見シンプルですが、大事なことが網羅されています。ここは手を抜かず、しっかり作り込んでください!
考えに煮詰まったら・・・
- 「創業セミナー」への参加
→事業戦略の立案や、アイディアを一歩深めるためのヒントをもらえそうなタイトルのセミナーに参加しましょう。また、同じフェーズにる“新人起業家”と意見交換をすることによってモチベーションアップにもつながります。
- 商工会議所等での個別相談
→アイディアをまとめたものを持参し、現段階での計画と引っかかっているポイントを相談員の方に質問してみましょう。
煮詰まっているときは客観的な意見をもらうのが一番です!

(行政書士)
事業コンセプトが決まり、商品・サービスをどのように市場に提供するかが見えてくるのが目標です。事業領域が決まれが、今度は具体的に実現までの計画を立てましょう!
第3フェーズ:具体的な計画を立てる段階
どのような状態か
事業内容が具体的になっており、描いているイメージをビジネスプランに落としこめるぐらい具体的なアイディアが固まっている状態の方はこのフェーズに該当します。あとは、そのイメージやアイディアをアウトプットするだけです!
今、何をすべきか
ここまできたら、事業計画書を書いてみましょう!自分の事業が本当に実現可能なものなのかを確認し、創業にむけた課題や、やるべきことを確認するためにも書かれることをお勧めします。
お勧めのフォーマットは、日本政策金融公庫の「創業計画書」です。理由としては、A41枚と向き合いやすいボリュームであることに加え、抑えるべきポイントを網羅できるからです。
日本政策金融公庫「創業計画書」ダウンロードはこちらから↓
https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_kokumin.html
有効な思考法!「創業計画書」
<記入する項目>
- 創業の目的 :創業の目的や動機を記入します。
- 経営者の略歴等:学歴や職歴、創業を計画する上で役に立った経験等を記入します。
- 取扱商品・サービス:「SWOT分析」や「6W2H」でまとめたことを整理して書いてみましょう。
- 取引先・取引関係等:販売・仕入れ・外注先等の取引先が既に決まっているときは記載しましょう。
- 従業員数:目標としている売上高を達成するために必要な人数を記入します。
- 借入の状況:住宅ローンや教育資金等について記入します。
- 必要な資金と調達方法:設備資金、運転資金について、またそれらの調達方法について記入します。
- 創業後の見通し(月平均):収支計画にいて記入します。
考えに煮詰まったら・・・
- 商工会議所等での個別相談会
→せっかくなので商工会議所で創業計画書にアドバイスをもらいましょう。自治体によっては、商工会議所の創業サポートを利用することで、補助金の利用や融資で優遇を受けられることもあります。
- 新人起業家があつまる交流会への参加
→異業種交流の意味合いもあり、人脈も広がることは当然ですが、ちょっとだけ先輩の実際の起業家の方々の生の話は、実際に起業していく上で参考になるはずです。

(行政書士
創業計画書が完成すると、ぐっと起業の心理的なハードルが下がるはずです。
まとめ
起業のアイディアはあなたの“内”に必ずあります。その強みやスキルと市場を掛け合わせて事業イメージを描いてみましょう。そして、事業コンセプトをより深めて、商品やサービスをより詳細に考えてみてください。ここまでアイディアがつまると、だいぶイメージが膨らんでいるはずです。最後に、事業計画書を書いてみて成功までのストーリーを完成させてみてください。
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写真を撮るのが得意